数分後―――。 「きゃあっ。 ひでちゃん」 スキップでもしそうな勢いで、早紀が俺の前に現れる。 「見て見て。早紀、ちょー似合うっ。ぴったり」 「うっ……。本当だ……」 ぴったりというか。 腰で履いてる所が可愛いぞ。 スゲー似合ってて、悔しいぞ。 俺の、三年間の結晶がぁ~。 早紀は、心の中で涙を流す俺の気持ちなど知る由もない。