「賢ちゃん。お願いしますっ」

私は改まって、もう一度賢ちゃんにピアッサーを耳に当ててもらう。

賢ちゃんは、私の耳たぶにピアッサーの焦点を合わせる。

私は、怖くてぎゅっと目をつぶる。

「そんなに力入れんなって。リラックス、リラックス。大丈夫、すーぐだから」

うん うん。
わかってるよ。

一瞬だよね?

痛いのは、一瞬。