「こっちの水色は、私の部屋で。こっちのピンクは、祐ちゃんの部屋ね。決まり」 「えっ?! 俺の部屋ピンクのカーテン?」 「だって、祐ちゃんが好きにしなって言った」 「え、いや、それは。梨絵の部屋の事で、俺の部屋は……」 「だって、祐ちゃん。さっきから私に任せっぱなしなんだもん」 食器選びも、お風呂グッズも、玄関のマットも。 さっきから私ばっかり考えててつまんない。 私がふくれると、祐ちゃんはいつもの調子でなだめにはいる。