ある少女の恋物語

辰也はいつも、あたしが困ったり、悩んでいたりしていたら







すぐに声をかけてくれた。










辰也はとても敏感だから、あたしの事なら何でもわかるのだ。








「やっぱ屋上はいいなぁー!」








「そうだな、よし、聞かせろ。」






「・・・はいはい。あのな、龍ちゃん多分中学の時、
何か悲しいことがあったんだよ。あたしにも「うっせぇ、関わるな」
って言われたんだ。

だけど、あたしは今の龍ちゃんを見てると、ほっとけなくて・・・
「あたしが全部うけとめてやるから。」って言ったんだ。

しかもこの屋上で。そしたら、この間までは学校全然来てなかったのに。
あたしが言った日から、結構来るようになったんだ。」









「ふ~ん・・・。じゃ龍の過去とかまだ聞いてねぇんだ?」







「うん・・そのとき聞いたんだけど、「いつか話せる時が来たら話す」
って言ったんだ。」








「そうか。よかったな。」








「うん!って、もうすぐ授業始めるじゃん!!辰也戻るぞ!!」







「おう。」







コイツ・・・・おうって言っときながら、行動おせぇーなぁ。








そしてあたし達は教室に戻った。







「おっ、お2人さん、屋上で何してたの!?もしかして・・・
ヤッっちゃたとか!?やるね~辰也!ヒューヒュー!!!」







「お前、殺すぞ?つか付き合ってもいねぇのに話を進めるな。」






「「辰也こわ~い!!!」」







その後、昇と翼が辰也に殴られたのは言うまでもない(笑)