あたしはまだ、龍ちゃんの家の住所を覚えていた。
龍ちゃん、今は居ないよなぁ!
つか、あたし、あまり龍ちゃんの家族と喋った事がないから、
かなり緊張する!!
ピーンポーン
「はい・・・・どなた?」
と面倒くさそうな顔をして来た龍ちゃんのお母さん。
「あ、あの、あたし龍ちゃんの幼馴染の優と言います。
あの龍ちゃんの事いろいろ聞きたくて来たんですけど、
今、時間空いていますか?」
「あー今ちょうど暇だから、いいわよ。さぁ上がって。」
「はい。ありがとうございます!
じゃぁ、おじゃまします。」
うわぉ、きれいな家だなぁ~。
「あ、ソファーにでも座って。」
「あ、はい。」
「で、龍の何が知りたいの?優ちゃんは。」
「あ、あのですね・・・なんであんなに変わったのですか?」
「え・・・あの子何か変わったの?」
龍のお母さんは不思議そうに言った。
「え・・・あ、はい。なんか前より荒れてるというか、なんというか・・。」
「そう、あたしは何も知らないわ。ごめんね。」
「あ、そうですか。あの、お兄さん元気ですか?」
「え・・・あなた聞いてなかったの?1年前に亡くなったのよ。」
は?亡くなった・・・・?嘘・・・・だろ。
