兄貴は安らかに眠っていた。






もう目覚めることがない・・・・だけど、わかってるけど・・・







「おい・・・兄貴・・・・起きろよ?死んだふりなんかすんなよ。」







返事はかえってこないと分かってる。だけど・・・・






「兄貴・・・・・・兄貴の好きなことなんでもしてやるから・・・
起きてくれよ?俺の事嫌ってもいいから・・・・死ぬなよ・・・なぁ?」






なぁ、兄貴・・・起きてくれよ・・・。俺を一人にさせないでくれよ・・。







「兄貴・・・っく・・・・なんで・・・っだよ・・・なんで兄貴なんだよ・・うっ、
俺を庇って・・なんでだよ!!!!!!クソ!!!・・・っ・・。」








俺はその場に泣き崩れだ。







なぁ、兄貴・・・痛かったよな?ごめんな・・・。






なぁ、俺は神様を一生恨むよ・・・。なんで兄貴なんだよ・・・。









この日、兄貴は遠いところに行ってしまった。





そして、俺はこの日から変わった。








ここに居るのが辛いから、
自分勝手に転校し、








族に入り総長になって、
さんざん暴れまくった。







もう大切な人を失いたくない。















俺に関わったら不幸になる。














そして高校は俺の親父に決められて行った。








まさか・・優と一緒なんて思いもしなかった。