そしたら、







「僕だよ?今言ったのは。」






あたしは声のする方へ振り向いたら







あたしがもたれかかっている木の裏に男の子がいた。








「は?あんた、だれ?てか何でこんなところにいるんだよ!?
つーか、いつからいたんだよ!?」








「・・・・質問が多いね、君は。まぁ無理もないか。
僕は、君が来るずっと前から居たよ。寝てたらいきなり後ろで
泣き声がしたんでね。目が覚めて起きたんだよ。」








ソイツはあたしの頬に手をおいて






「目、はれてるよ?オバケみたいになってる・・・」







「はぁ!?あんた初対面でよくそんなこと言えるな?
ったく今の男はデリカシーのないヤツラばかりだ。」







はぁ・・・コイツまじで何様だよ。まじむかついてきた。







しかしソイツはあたしを小馬鹿に笑った。







「君、言葉使いが女じゃないね。」







コイツ・・・・・・言いたい放題言いやがって・・・。






だけど、さっき泣いたから、怒る気力さえない。







だけどコイツ、むかつくくらい、顔が奇麗だ。







髪の毛はうすい茶色でワックスで整えられている。







まさに美少年と言えるだろう。







だけど・・・・







「うるっせーんだよ!早くここから消えてくんない?」