たわいもない会話を続けているうちに、いつの間にか、学校に着いていた。

「ありがと、優也。」

「いえいえー・・・って、お前、髪の毛ヤバイぞ !? 」

「えっ !? 」

急いでコンパクトミラーを取り出してみると―――――

あたしの髪の毛は、すごいことになっていた。

「・・・・・・。」

「仕方ねーな、くしと、ピンと、ゴム、あるか?」

「うん。」

「じゃ、貸せ。俺やってやるから。」

「ふふふっ♪優也、お母さんみたいっ!!」

「お前がいつも、髪そのままにしてるからだ。」

ベンチに腰かけ、髪の毛をセットしてもらった。