〈ー6時30分になりました。まだ校内に残っている生徒はすみやかに下校してください。繰り返しますー〉 「おっ!もうこんな時間か。」 「あ…あの!…すいませんでした…」 「?何で謝るんだ?」 「いや……心配してくれてたのに突き飛ばしてしまったので………」 「なんだ、そんなことか! 気にすんな!そんなことで傷つくほど俺はやわじゃねえしな! おっと、早く帰んねーと。 じゃあまた会えるといいな!!」 彼は私にそういうと、足早に階段を降りていった。