帰宅途中のこと、
それは突然だった。

「栞那さ」

「?」

「圭汰に一目惚れした?」

「は?」

一目惚れ!?
何でそんなこと…

「ずっと見てたから。
…あれ、違うの?」

見てたって…
リアムに似てたからだよ。

とは言えるハズもなく。

「初対面の人だから気になって」

「ふーん」

どうしてそんなこと
聞いてきたんだろ?

あたし、そんなに見てた?

朝陽の質問に何故か
疑問を持った。

そして家に着いた。

ーーガチャ

「栞那お帰りー!」

「ただいま」

声と一緒に
ビビが飛び込んできた。
相変わらずのお出迎え。
可愛いんだけどね。笑

「いよいよだね!お仕事!」

「うん。打倒ファントム!」

「あ、警察は範囲外なのね…」

「何か言った?」

「ううん。何でもない」

それから色々準備して
家を出た。