「どうしたの?」
「響子に…早退って…」
「あー、そういうことね。
俺から連絡しとくから気にしなくていいよ」
そう言って携帯を見せた。
確かに。
携帯で伝えれば大丈夫じゃん。
…それにしても二人ってもう連絡先交換してたんだ?
何かモヤモヤする…
何なの…この感じ…
「大丈夫?」
「え、あ…何?」
「カバン」
「え?」
「持つから貸して?」
「いいよ。自分で持てるから」
「病人なんだから無理禁止」
そう言ってあたしから簡単にカバンを奪った。
そういうのまじでいいのに。
何か申し訳ないし。
…朝陽って案外普通な人なのかも。
誤解してただけかな?
変な気配は変わらないけど。
「栞那?」
「何でもなーい」
そしてマンションに着いた。
