「だって、偵察に来てたし」

「気づいてたの?」

「当たり前。こんな真夜中にそんな格好して出歩くなんて
おかしすぎるだろ」

「!」

た、確かに!私としたことが…
天界と下界の服装は全く違うんだよね。

て、まだ名前聞いてない!

「ねえあなた、名前は?」

「んー…そうだな…あ、怪人でいいか。
じゃあ…ファントムで」

適当すぎるでしょ…

「てわけでこれからよろしく」

そして奴は笑顔で手を差し出してきた。

これ…握手しろってこと?

「私が敵なんかと仲良くするわけないでしょ」

ーーパチンッ

そう言って私は奴の手を払った。