☆☆☆



「ねえ!一条君!」

私は朝陽に腕を引っ張られ、ずるずると図書室の前まで来てしまった。

「…」

無視されてるし。
呼ばなきゃ駄目ってこと?

「あ、朝陽!」

「何?」

こいつ面倒くさいな…

「う・で!」

「あ、ごめん」

そう言って朝陽はぱっと腕を離した。

「そして、私は校内案内とかしないから」

「…あっそ。ま、俺もそんなのいらないから全然問題無いけどね」

…この人何言ってんの?
矛盾しすぎでしょ。校内わかんないなんて超不便じゃん。

「栞那と二人きりになりたかっただけだから…」

「は?あたし教室戻るから」

…どういうこと?
疑問に思ったけど、私は無視して教室に戻った。