「そんなことが…」
「うん。真っ先に家に帰らなくてごめん」
「でも、リアムが無事でほんとに良かった」
まだ13歳だったのに…色々あったんだね。
「でも何で天界に戻らなかったの?」
「戻れなかったんだ」
「どういうこと?」
リアムは次期国王だから
あたしよりもっと詳しく知ってるはずなのに。
「階段が見えないから」
階段が見えないって
もしかして…
確認したいことがあったので
リアムの手を触った。
「レヴェリー?」
「やっぱり…」
「何?」
「魔力が全然ない…」
「うん。知ってる」
まだ成人してなくて魔力が不安定だったから
魔力を放出し続けちゃったの?