「ファントムってさ…」

「うん」

何だか緊張してきちゃった。

「ビビはね」

「うん」

「ファントムは…
太陽の国の人なんじゃ…
ってビビは思う」

「太陽の…国?」

太陽の国は太陽の光を
十分に受けているから、
雫石を集める意味がない。

「うん。
だって月の国の人が栞那の
邪魔をする理由がないもん」

「うーん…」

「栞那?」

確かにそうだけど…

「なんかさ。
今までずっと太陽の国に
頼ってきたわけじゃない?
何か疑いづらいっていうか…」

「そういうもん?」

ビビはそんなことないわけね。
あたしは気にしてしまう。

「…あたしはね」

「そっか。
てかさ、もう4時だよ!
早く寝なきゃ!」

4時!?