ファントムは歩けないので
変わらず、あたしが
支えながら進んでいる。
廊下は暗くて、
小さな電灯があるだけ。
こんな所があったなんて。
とても驚いてる。
しかもかなり不気味だし。
早く帰りたい…
「…出れそうな所見えない?」
「見えない」
…即答ですか。
ま、地下だし仕方ないか。
「どうなっちゃうんだろ…」
ビビならまだしも、
一緒にいるのが得体の知れない
ファントムなんだもん…
はああー。
「ため息つくなよ。
幸せ逃げんぞ」
「幸せなんてないから」
もうとっくの昔に
無くしてるし。
…自分で言ってて凄く悲しい。
「へえー。
可哀想なヤツ」
「…」
もう言い返す気力も無いわ。
