☆☆☆



ファントムは歩けないので
変わらず、あたしが
支えながら進んでいる。

廊下は暗くて、
小さな電灯があるだけ。

こんな所があったなんて。

とても驚いてる。
しかもかなり不気味だし。

早く帰りたい…

「…出れそうな所見えない?」

「見えない」

…即答ですか。
ま、地下だし仕方ないか。

「どうなっちゃうんだろ…」

ビビならまだしも、
一緒にいるのが得体の知れない
ファントムなんだもん…

はああー。

「ため息つくなよ。
幸せ逃げんぞ」

「幸せなんてないから」

もうとっくの昔に
無くしてるし。

…自分で言ってて凄く悲しい。

「へえー。
可哀想なヤツ」

「…」

もう言い返す気力も無いわ。