「そんなことより、あんた、
ピッキングできる?」

「ピッキング?」

「そう。
ここ牢屋で、南京錠が
かかってるから」

流石にあたしには
そんな技術は無いし。

「そういうことか。いいぜ?」

「ありがとう」

☆☆☆☆☆☆☆

ファントムは
片足が使えないから、
あたしが支えるという状態で
ピッキングをしている。

こいつ、かなり背が
高いから重い…

…あ!

「ファントム…」

「何だよ?」

「質問に答えて」

あたしは今この状況が
最適と思い、
ファントムに対して抱いていた
疑問を聞くことにした。