『今日は…なし。』


『何が?』


『殴ったりせえへん。』



隆介はそれだけ言うと
ベッドに寝ころんだ。



そういう隆介も好き。



あたしは隆介の隣にすわった。



『来てみ?』



あたしは隆介の横に寝た。


隆介の手が
あたしの背中にまわる。



トントンって
母親が赤ちゃんを
あやす時みたいに
してくれる。



こういうとき
隆介の愛情を感じる…。