♡双恋♡

愛に手紙を渡しちゃったから

返事は返せてないんだけど…

その後、女の子達から何か言われることはなかった。

ほんとはちょっと怖かったから

少しだけ安心。


そして、放課後。

「谷村ー。」

「けーご?あっ待ってーっ。」

「おいてくぞー。」

京吾はそんなことを言いつつも

あたしのカバンをひょいっと持ってくれる。

「あっ。ありがと。」

「別に。ほら、行くぞ。」

あたしの腕を軽く引っ張ってから

少し前を歩いていく京吾。

「ゆーなぎー。ばいばーい(^^)」

「ん。ばいばいー(^^)」

あたしは、愛とかよちゃんに手を振ってから

京吾の背中を追った。