「なーにこんな教室でリア充してんのよー。」

「あ、愛。ごめん。」

「まぁ、夕凪が安心したってゆーならいいけどさぁ。」

愛は呆れたようにあたしを見てから

ふっと微笑んだ。

「夕凪は可愛いんだから、気をつけなさいよ?」

「あたしが可愛い?そんなことないって。」

あたしが可愛いかったら

世界中のみんなが可愛いことになっちゃう。

あたしは、そんなことない、と言いつつ

首を振った。

「自覚できてないからだめなんだって。」

「だーかーらー。可愛くなんかないって。」

あたしが言うと、愛は

「ほんとに天然なんだから…。」

と言って、ため息をついていた。

…なんでだろ?