「お、おい、谷村?」

「やっばい。今日は野宿だ…(笑)」

「はぁ?なんで?」

「おかーさん達、誰も家にいないし…。」

「そーじゃなくて。…俺んちくる?」

京吾は、鍵をちゃらん、と見せながら

あたしに言った。

「で、でも。親とかいないの?」

「今日は母親いねーから。気にすんな。」

「そ、そか。じゃあ、お邪魔します。」

あたしはそう言って

ぺこり、と頭を下げた。