「きょーから、あたしの隣はけーごなんだ…。」

なんだか、心臓がドキドキしてる。

息がつまりそうで、でもちょっとだけ嬉しくて。

こんな気持ち、初めて。

「ゆーなぎー?起きたんでしょー?」

「今行くー!」

あたしは、お母さんに返事をしてから

制服の袖を通した。

「…よしっ。」

深呼吸を1回だけしてから

あたしはリビングに顔をだした。


「まったく…遅いじゃない。遅刻するわよー?」

「しないってー。んじゃ、行ってきまーす!」

「はいはい。気をつけてね(^^)」

お母さんは、呆れたような顔をして

あたしを見送っていた。