♡双恋♡

「京吾って、意外とおっきかったんだ。」

心臓の音が、ばれないよーに

首だけで京吾のほうを向いて、話しかける。

「お前よりは、おっきいよ(笑)」

「どーせあたしはちっちゃいもん。」

「いーじゃん、可愛くて。」

「えっ…?」

今、なんて言った…?

"可愛い"

って言った…?

「ぷっ…。何赤くなってんだよ。」

「な、なってないもんっ///」

「ふーん。んじゃ、戻るか。」

「う、うん。先、行っててっ。」

京吾は、しょーがない、と言ったようすで、あたしの身体を離して

あたしの前を歩いて行った。