♡双恋♡

「ちょっと公園よってこーぜ。」

「うん、いいよ。」

あたし達は、近くの公園のブランコに

2人で腰掛けた。

「ブランコのったの、何年ぶりかなぁ。」

「なんか懐かしいな。」

「うん、ほんとね。」

キコキコ、とブランコの揺れる音が

静かな公園に響いた。

「ゆーなぎはさ、高校行ったあとどーすんの?」

「あたし?とりあえず、大学に行く。」

「そっか。俺は多分、就職すると思う。」

「あたしが大学行っても、会いにきてくれる?」

「おう。忙しくなるだろーけどさ、会いにいってやるよ。」

「ありがと。」

あたしは、えへへ、と京吾に微笑んだ。

あたしばっかり、不安になってたらだめだよね。

この先なにがあるかなんて、誰にもわかんないんだから。