♡双恋♡

「け、けーご。」

「ん?なんだよ。」

「し、試験、どーだった…?」

「なにお前が不安そーな顔してんだよ。よゆーだって。」

「そ、そか。よかった。」

「おう。」

嬉しい、よかった、と思う一方で

もうこうやって、2人で歩いて帰れないし、同じ学校の制服だって着れない

と、思うと、さみしくてしょうがない。

「もう、卒業式だよね…。」

「だな。」

「あたし達さ、大丈夫だよね、離れても。」

「俺はお前が好きだから。そんな顔すんな。」

「うん。あたしもね、けーごが好き。」

これから会えなくなるこの距離は

心の距離なんかじゃない。

あたしは、自分にそう言い聞かせるので

精一杯だった。