♡双恋♡

「あ、あれ…。」

あたしが靴を履き替えて、校門を見ると

そこには今日1日ずっと頭の中にいた人物が立っていた。

「け、けーごっ?」

「おっせぇよ。」

「ご、ごめんっ。」

「お前が会いたがってるかと思って、会いにきた。」

「ありがとっ///」

京吾は、さりげなくあたしの鞄を持って

反対側の手で、あたしの手を握った。

「ほら、帰るぞ。」

「うんっ。」

夕焼けのせいか、なんなのか

隣を歩いている京吾の顔は、心なしか赤かったかもしれない。