♡双恋♡

教室にて。

「はよー。ってやっぱ誰もきてないかー。」

「当たり前じゃんー。時間はやいもん。」

荷物をおいて、いつもの自分達の席につく。

黒板の横にはってある、カレンダーがなぜか目についた。

「もー卒業式だねー…。」

「ほんとね。3年間って短いんだね。」

「あのさー、愛。」

「ん?なにー?」

「絶対絶対、一緒に合格しよーね。」

「もちろん。高校でも一緒ね。ゆーなぎが困ってたり、辛かったりしたら、絶対あたしが助けてあげるから。」

「うん、ありがと。」

あたしはこくんっと頷いた。

「だから、なにかあったら絶対、誰よりも先にあたしにいってね。なんでも受け止めるから。」

「わかった。愛もなにかあったら、絶対あたしにゆってよ?」

「もち!」

あたし達は、それから人が入ってくるまで

ずっと2人で話をした。