♡双恋♡

「お前の部屋って、いつ見ても意外と片付いてるよなー。」

「意外とってどーゆうことよー。」

「いーや、別にー。」

京吾は、当たり前のよーに

あたしのベッドに腰をおろした。

「すげー人形の数(笑)」

「えー?いいじゃんー。」

「いや、別にいいけどさー(笑)」

そんなことを言いながら、

ごろん、とあたしのベッドに仰向けに転がる京吾。

「ちょ、何寝てんの?」

「いやー、最近疲れててさー。眠いんだよねー。」

「ふーん、そっかぁ。」

「俺、疲れると眠くなるタイプなの。」

ごろん、と向きをかえて

あたしの顔を、見つめている。

「どーしたの?」

「んー?」

にやり、と悪魔の笑みを浮かべたのは一瞬。

その瞬間、あたしの腕をぐぃっと掴んで

京吾はぎゅっと抱きしめた。

「わっ。」

「あーあったかー。ちょーどいい。」

いつも1人で寝ているベッドで

背中に京吾のぬくもりを感じながら

あたしは目を閉じた。