「ほら、授業始まるよー。」

「あ、うんっ。」

あたしは、ちょこん、と京吾の隣に座って

無意識に時計を眺めた。

「ゆーなぎ?」

「ん?なーに?」

「どぉした?ぼーっとして。」

「別にー。なんもないよ。」

「ふーん。」

京吾は、そう呟いて

あたしの顔に、顔を寄せた。

「わっ。どしたの?」

「んー。なんでもない(笑)」

「もう。。。」

「もしかして、期待した?」

何を?、ときこうとしたら

京吾は、自分の唇に人差し指を当てて

一瞬片目を閉じた。

「なっ…///」

「わかった?(笑)」

「…もうっ///知らないっ///」

あたしが、顔を背けようとすると

京吾は、自分の唇に当てていた人差し指を

あたしの唇に、ちょんと当てた。