♡双恋♡

「ゆーなぎ?何深刻そうな顔してんの?」

「あ、愛…。」

「これ、彼氏の宿題?」

「うん、うつさしてもらってんの(^^)」

愛は、ふーん、といって

あたしの顔を覗き込んだ。

「別れるの、さみしい?」

「なっ…。」

「やっぱり。この先、彼氏と違う高校行くの、不安なんでしょ?」

「…うん。」

京吾は、顔がいいから

絶対女の子にモテるし、

自分では違うっていってるけど、優しいとこあるし

きっと違う高校行ったら、あたしよりも可愛い子なんていっぱいいるし

告白だってされると思う。

だから、あたしなんかが京吾の隣にいて

いいのかなって、思うし

可愛い女の子がいっぱいいる中で

それでもあたしを好きでいてくれるのかなって

不安なの。

「大丈夫だよ。きっと。」

「愛?」

「あんたの彼氏さん、ゆーなぎしか見えてないもの。だから、大丈夫よ。」

愛は、そう言って

あたしの肩を優しく叩いた。