「夕凪ー。どしたぁ?」
「ど、どーもしてないっ。」
全部見ていた愛が
にやにやしながら、聞いてくる。
「村岡君、何だって?」
「渡したいものがあるんだってさ。」
「ふーん。ラブレターじゃん?」
「だからー。そんなんじゃないって。」
あの京吾が、ラブレターとか
ありえないって。
そりゃあ、あたしら仲いいし
昔っからの幼馴染だし。
でも、学校ではそんなに仲いいわけでもないし。
と、とにかくそんなんじゃないんだって。
…と。
その頃のあたしは、思っていた。
「ど、どーもしてないっ。」
全部見ていた愛が
にやにやしながら、聞いてくる。
「村岡君、何だって?」
「渡したいものがあるんだってさ。」
「ふーん。ラブレターじゃん?」
「だからー。そんなんじゃないって。」
あの京吾が、ラブレターとか
ありえないって。
そりゃあ、あたしら仲いいし
昔っからの幼馴染だし。
でも、学校ではそんなに仲いいわけでもないし。
と、とにかくそんなんじゃないんだって。
…と。
その頃のあたしは、思っていた。

