京吾と付き合い始めてから、2ヶ月が経って

本格的に、受験が始まっていた。

「けーご、明日から試験?」

「おう。夕凪は?」

「あたしは、選抜2だから来週。」

この2ヶ月間で、京吾のあたしの呼び方は

"谷村"から"夕凪"に、変わっていた。

「えへへー。ねぇ、けーご?」

「んだよ。」

「もう1回、ゆーなぎって言ってよ。」

「っばか。もー言わねー。」

ちょっと前までは、あんなにガチガチに緊張してたのに

今では、隣にいるのが当たり前になってた。

「ねぇー。」

「だから、なんだよ。」

「…大好きだよ。」

京吾は、すごくモテるから

伝えとかないと、怖いってゆーのもあるし。

ただただ、言葉にしたいだけ。

「俺も。…好きだよ。」

「ありがと///」

あたしは、京吾とのこのやりとりが

大好きだったりする。