♡双恋♡

数十分後。

「ん、上がっていーよ。」

「おう。お邪魔しまーす。」

あたしの後ろに続いて、部屋に入ってくる京吾。

「そんなに見ないでよー。」

「なんで?」

「恥ずかしいじゃん。」

特に何があるわけでもないけどさ。

「意外ときれーじゃん。」

「ひどー。」

「わりわり。」

京吾は、あたしのベッドに腰掛けて

隣をポンポン、と手で叩いた。

「ありがと。」

あたしはちょこん、と京吾の隣に座った。

「あのさ、谷村。」

「んー?何?」

「これ、覚えてるか?」

そう言って見せてきた、ケータイの画面には

『キス、してみる?』

の、文字が写っていた。