「ここだっけ？」

「ん。おくってくれて、ありがとね。」

「明日も一緒に行けるか？」

「うん。…また迎えにきてくれるの？」

「たりめーだろ。」

「ありがと。」

じゃ、また明日な。と言って

あたしに背を向けて歩き出す京吾。

なにか言いたいのに

言葉はでてこなくて。

遠ざかっていく、京吾の背中を

ただ見つめることしかできなかった。