どうしようもなく、好き。

その後警察に連絡して優を犯した男たちは捕まった。   

その男は山田君達のおっかけの彼氏だったらしい。

仕組んだのもファン達。

そのファンは今でも逃走中らしい。


「お母さん…お父さん…心配かけてごめんなさい…。」

「謝る必要ないわ…あなたが無事で本当に…本当に良かった…!」

「優…お父さんもお母さんもずっと優の味方だからな…大事な宝物だよ」

「お父さん…お母さん…」

そういって抱き締めてくれたお母さんの手はとても温かくて、死ななくて良かった、大切な人を悲しませてしまうところだった。

生きていたら幸せなことより悲しいことの方が多いかもしれない。

それでも…少しの幸せでも…その幸せの光に向かって人は生きている。

それを途中でやめてしまっては幸せ何てない。



「優!!!大丈夫!!? かえ…久保に聞いてすごい心配したのよ!!?」

「あみ… 心配かけてホントごめんね」

「バカ…謝んないでよ…優はね…私のはじめて大切だと思える親友だから…ホントに悲しかったんだよ? 辛いことがあったら言って…親友でしょ…?」

「あみ…ありがとう!大好き!」


人はひどいことばかりする人もいる。

それでも温かい人の手がある。それを求めて生きていく。 手を取り合って生きていくから。

人は一人じゃいきられない。 だから”支える”って言う言葉がある。

ずっと…求めていた手を見つけたときにまた新しい温かい手ができる。

愛する人を守るために手を取り合っていくんだ…。