犯されたんだ…しらない男の人に…理由もなく…。

誰も助けてくれなかった。

来るわけないのに…来るんじゃないかって期待して、結局こなくて。


会いたい…でも私にはもう誰かの彼女になれる資格なんてない。

死んだらこんな悲しみも苦しさも辛さも、全て忘れられる。

死のう。



私ゎ破れた服を着て屋上に上がった。

お父さん、お母さん、あみ、……山田くん。

ごめんなさい。 私もう生きられない。 

さようなら…大好き。山田くん…。


空は何て美しいんだろう。 

あ…そういえば、あの体育館。

あそこから空を見ても、今の気持ちが救われるわけない。

私は死んだら空をもっと近くで見られるんだ。 何て最高なんだろう。

鳥になれるかもしれない。 死んだら最高なことばっかだ。

行き続けても、悲しいことばかりだ。

もしかするとあの写真が出回っていろんな人に裸を見られるかもしれない。

それに大事にしたかった私の初めても知らない人に奪われた。

こんな苦しい思いを抱えたまま生きるなんて、嫌だ。

この世に私は心残りなんて…。


そう考えて浮かぶ人は山田くんだった。

やっぱり逢いたい。 こんなボロボロな姿でも。 悲しい気持ちでも。
    
こんなに愛しくて逢いたいのは君だけなんて…。

でも…さようならだ。
 

もう一度伝えたかった“好き”は、君に空の上から伝えるよ。


永遠に君だけを愛してるよ。



サヨナラ




ガチャンっ