「やっとわかったのね。」

「テメェ!古川に何した! 女でもぶっ殺してやるぞ!」

「ふっ… 私にそんなこと言ったらあの子、どうなるかしらね…?」

「古川にはなにもすんじゃねー! アイツになにすんだよ…!」

「何よ…ビビってるくせに…それにあなた、彼氏じゃないでしょ?」

「っ!うるせー! 古川ゎ俺が守る」

「待ちなさいよ!」

大体のことはわかった。 俺と仲がいいのを気に入らず、古川を襲ったんだな…。

“ビビってるくせに…”

過去にしばられて…本当にビビってた。 情ねぇよ…。

でも今ゎ息ができないくらい走って走った。

二度といきたくない場所に…なのに今ゎこんなに急いであの場所にむかっている。 こんなに…古川のことが好きになっていたんだ…あの頃よりも…。


走りながら…あの頃のことが鮮明に思い出される… あの頃の記憶ゎもう一生鮮明に覚えているだろう…いや、忘れてゎいけないから。


“ごめん” 
 この言葉を何度いっても、絶対に許されないことを俺ゎやってしまったか
ら。


古川…待っててくれ…。 俺がお前を抱き締めにいくから…。必ず…。