・・・・・・っあー、やっとで入学式終わったー。
やっぱりというか、さすが星宝学園というか、どこを見ても、美男美女ばっか・・・。
美しいだけじゃなくて、オーラもすごくって。
私が、こんな所に、いていいんだろうかって思うくらいだった。
美風くんは、浮くどころか、周りのオーラを圧倒するほどだった。
けれは、私の周りの子達の話でわかったんだけど・・・
私を助けたせいで、遅刻ギリギリのところを、先生に見つかってしまい、新入生の挨拶をやるはめになったのだとか。
私のせいだ・・・ 。
本当に、美風くんに迷惑かけてばっかだよ・・・。
でも、嫌な顔ひとつせずに壇上に上がって、ハキハキとしたよく通る声で、スラスラと挨拶してて、すごいなと思った。
ただでさえ、引っ込み思案な私には、絶対できないよ・・・。
でも、壇上で、私の方を見て、ニコッて笑ってくれたのには、びっくりした。
私のせいで、こんなはめにあったのに・・・美風くんって、優しいんだなぁ。
あとで、謝らないと。
・・・・・・あっ、そーだ。
たしか、クラスが貼り出されてるはず・・・
この学園では、S・A・B・Cの4つのクラスに分かれてて、
入学テストの結果や、これまでの実績などを総合評価して、クラスを決めるの。
Sに近づけば近づくほど、デビューへの道に、一歩近づくんだ。
えーっと、私は・・・・・・Sクラス・・・。
「ん゛!? Sクラス!?・・・っぇえーーーーーー!? なんでっ!?」
Sクラスは、星宝の中でも、特別な才能をもった人たちしか入れない、幻のクラス。
そんなとこに、私なんかが入っちゃって、いいのかな・・・。
まあ、まずは、行ってみないと。
でも、知らない人ばっかりだから、緊張するっ・・・!!!