――志穂が親身になって、話を聞いてくれたから、


少しは楽になった…。



もう新緑がもくもくと茂り、


少し歩くだけで汗ばむような、


初夏の頃だった……。




――夏は、私が1番好きな季節。


だって、翔と出会ったのも


夏だったから…。


それに夏は楽しい事がいっぱい。


花火大会や、夏祭り、海水浴にキャンプなど……。



今年も翔と一緒に行けると思ってたのに…。


『いつか結婚しよう!』って


言ってくれてたのに……。


そんな事思っても、


どうしようもない…


翔が返ってくるわけじゃないんだから。



私は忘れる為、友達と遊ぶ約束を沢山した――。