シンデレラガール〜私と病気と失恋と〜

母達が帰る前には、元気になったふりをして、


笑顔で二人を見送った。


今はとりあえず、自分の夢は封印しよう・・・。


そう決意しても、


やはり考えるのは、


心まちにしていた留学の事ばかりであった―――。


こんなとき、


諦めが早く、聞き分けの良い性格だったならばどんなにいいか…と思った。


とにかく今は病気を早く治すしかない…。


お守りをぎゅ〜っと握りしめ、


ときより頬やお腹に当て、

(お願い、早く良くなって…お願い……。)


と夜中もずっと、ただ祈るしか出来なかった―――。