私は砂浜に降りて波打ち際まで歩いた。



近くに来ても黒い水。




黒い海が私を包んでいるような感覚になった。




「おい!
死ぬなよ!!」

遠くで誰かの声がした。


私じゃないな。
そう思って、海を見つめる。



足元は波が来ていて海に飲み込まれているようだった。