空色満開

「意外と大きいんだね」

私がバイクから降りてお兄ちゃんの隣に立ち、独り言のようにつぶやいた。



「誰だ、お前ら!!」

数人が寄ってきた。


「琉鬼はどうしたい?」

お兄ちゃんが裏の私の名前で私を呼んだ。


「来鬼がしたいように」

私は腕を組んで一歩下がった。