空色満開

部屋から出ると、お兄ちゃんがいた。
怒っているようだった。

「これ、花鳥風月のやつだろ。
俺、この族の総長と知り合いだからかなりショックだし、ムカつく」

壁を殴っていた。


「来駕!!
壁は殴らない約束でしょ?」


亜梨沙さんが奥から出てきた。


「わりい」


お兄ちゃんが奥に入っていった。


「麻琉はそんな服そうでどこに行くのかしら?」

亜梨沙さんが笑顔なのに怖い。


「少し挨拶に行こうかと。。。」



私が下を向いていうと


「全く。
女の子なのに危ないことをして!
麻琉が来駕より強いのは知っているわ。
でもね?
気をつけてお願い」


ぎゅっ。


亜梨沙さんに抱きしめられた。