空色満開

「お前らはこいつらの命の保証までするんだな」

私が聞くとまわりの奴ら笑っていた。


「お前なんかのために俺ら花鳥風月が死ぬわけないだろ」

馬鹿らしい。


人間なんてあっけなく死ぬ。


生きたくても、生きられない人間がいる中でこいつらはなんなんだ。




私はポケットの中のICレコーダーの録音ボタンを押した。


言われたことは守らないと



ポケットから手を出して「早く来いよ」


と、男どもに言った。