学校も嫌でなくなった。
舎弟のようだった女どもは世に言う“友だち”になった。



「麻琉?
このお料理運んでくれる?」

お母さんに大皿を渡された。


「うん!!」
私はテーブルに運ぶ。



「麻琉は何を作ったんだ?」
水谷に声をかけられる。



私は水谷の方を向いて答えた。


「ハンバーグ」
私は大皿に乗ったハンバーグを指さした。