空色満開

「私のことをいうなら、后あなたはどうなの?」
私に言ってくる。




「私がなに」
私はママを見る。


「あなたがここまでこれたお金は誰のか知ってる?
麻琉がいなくなってくれたおかげで后は生活してるようなものなのよ?
あの子のお金で会社は軌道に乗った。
あの子は疫病神だったのよ」


甲高い声で笑っている。





私だって、麻琉を苦しめた一人ってことは意識している。






「お前は言いすぎだ!」


パパは怒っていた。




「私はそんなつもりで・・・
そんなつもりで、麻琉を手放したわけじゃない」



パパは席を立ち上がって紙を持ってきた。






「そんなことをいうお前とはもう、一緒にいたくない。
離婚してくれ」


パパはママに離婚を申し込んでいた。