空色満開

「私、麻琉に会った」
わたしが言うと、2人は驚いたように私を見てきた。


「麻琉が・・・」

「見つかったのね」

白々しい!!




私は席を立った。


「あんたたちが、自分たちの借金のために売ったんでしょ!
最悪、最低。
そんなあなたたちに育てられていたなんて私自身も最低・・」


私は涙が溢れた。



「お前、知って・・・」

パパは顔が青ざめていた。




「だってあの子はいらない子だもの。
私たちの役に立って、あの子も幸せでしょう?
まだ、生きてたなんて知らなかったけど」

ママは腕を組みながらワインを飲んでいた。



信じられない!!

自分の子どもを“いらない子”・・・





最低!