空色満開


「君が水谷九路くんか。
麻琉のストーカーをしてた男だろ」

俺は驚いた。
俺が麻琉のストーカー?



「いや、違います。
麻琉の散歩に付き合ってただけです」
俺は正座をして言い切った。


「まぁ、いい。
お前に俺の娘は渡さんからな」
男の人はそう言ってコップの中身を飲み干した。


俺の娘??



「麻琉の父親なんですか」
俺が聞くとその人は笑いながら



「そうだが、文句でも?
それに人の娘を親の前で呼び捨てにするなんていい度胸だな」

この人の殺気はヤバイと思った。




来駕さんはこの人の血を受けつ出るんだと確信した。