「麻琉、生まれてきてくれてありがとう」 私は麻琉の耳元で言った。 「俺らの家族に、神獣組にきてくれてありがとう」 累はそう言って麻琉の頭を撫でていた。 「麻琉さんは俺たちの元気の源なんですよ」 運転手さんも言っていた。 「麻琉が生まれて、生きて、 俺たち家族になってくれありがとう! これからもよろしくな」 来駕が麻琉の肩に手を置きながら言った。 麻琉・・・・ 生まれてきてくれてありがとう・・・・ 私はそう思って強く抱きしめた。