とりあえず邪魔している腕を押してどけようとして見てもびくともしない


思わず鞄で殴りたくなった


「どいて下さい。私次で降りるので」


「素直にどくと思う?」


「どかないなら鞄で殴らせていただきます。こう見えて女の子のしてはけっこう力あるんでこのかばんぶつけたら腕痛めますよ」


不機嫌な声でそういえば大城は笑いながら腕をどけてくれた


そのことに安心し、駅に着くとすぐに電車から降りる


「で、なんであんたまで一緒に来てるんですか」


「そういや連絡先交換してなかったな。メアド送って」


「人の話を聞け!!」